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洋介「飛鳥、大丈夫だったか?」
『うん。でもどうしてこんなにタイミング良く……』
洋介「授業めんどくてな。俺の唯一好きな授業の体育が終わったから、こっそり抜けてきた。
そしたらお前見つけてさ、なんか見たことない奴らと一緒にいたから、心配して来たんだ。ホント授業サボって良かったわ。」
俺は洋介がこんなに強かったなんて知らなかった。
大体、洋介は中3であり、リトルシニアという硬式野球をやっていて、別に普段から喧嘩とかをするような人ではなく、どこにでもいる野球少年って感じだった。
でも野球に関しては、県内の野球をやっている者なら知らない奴はいない程の有名なピッチャーで、MAX140キロの速球と、急激に鋭く落ちるフォークが武器であり、中学生のレベルとしてはずば抜けていた。
この前、宮崎で開かれた全国大会にも洋介の所属するチームは出場し、見事優勝した。
来月には、東京ドームで行われる、ジャイアンツカップも控えている。
もちろん県内の強豪校を始め、県外の高校からも多くの誘いが来ていた。
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