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「迷っちゃうって…カスト、なに言ってんのよ」
リーダの光は鼻歌が止まると同時にピタリと変化が途絶えました。
「もう迷ってるんだからこうして少しでも多くの所に行ってみないと!」
声とともに彼女の周りをとりまく光がいきなり小さなスポットライトのようにキラキラとリーダを照らします。
どうやらお姉さんはこの危機を楽しんでいるようです。
「だからって歌いながら適当な道選んでいても帰り道なんて見つかりっこないよ~」
カストの光は懐中電灯のような弱々しいものでした。
お姉さんのスポットライトとはまったく違います。
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