死の臭い

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その日、俺は家に帰るとすぐに石鹸で念入りに手を洗った。 傷に石鹸がしみて痛かったけど、そんなの関係なかった。 「‥お兄ちゃん?」 源 白 ミナモト アキラ 14歳 愁斗の弟 「白っ‥!?」 「お兄ちゃんが手、洗うのなんて珍しいな。」 部活帰りの白は汗だくの顔でキョトンとしている。 「ぉ‥おう!」 俺は精一杯口角をつりあげて笑顔を作った。
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