死の臭い

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脂っこい汗が額を伝うのがわかる。 なんなんだ、 あり得ないだろう。 色んな言葉が頭の中でグルグル回る。 力任せに髪の毛を剥ぎとって、排水口に流す。 10分後コポコポと音をたてて髪の毛は消えていった。 「はぁ‥はぁ‥」 俺はもう汗だくになっていた。 「なんなんだよ‥っ」 ズキズキと手の傷が痛んだ。
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