4人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の体の震えは止まなくて、床に座りこんだ。
「‥ぃってぇっ」
ズキン ズキン
さっきからやたらと手が痛む。無理矢理剥いだから傷口に当たったのだろうか?
もう、手を見たくなかった。また髪の毛やらなんやらが付いてたら‥。
「‥はぁ‥っ‥」
膝を抱えて座っていると‥
「愁斗‥?ごはんよ」
お母さんが不思議そうな顔をして見つめている。
「なぁ、これ火傷かな?」
俺は手の平を開いた。
すると、母からは思いがけない言葉が返ってきた。
「火傷‥?なんともなってないじゃない、」
「‥‥え?」
最初のコメントを投稿しよう!