死の臭い

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びっくりして俺は自分の手の平を見た。 「‥あるじゃんよ」 俺の手の平には痛々しい痣が健在していた。 「‥なぁに?へんな子ねぇ、今日はシチューよ、早く来なさい」 すると母は去っていった。 何故見えないんだ? 智には見えていた、俺にも見える。 ほかの奴らには‥? そういえば、誰にも気付かれていない‥? でもが愛未が来たよな?気付いてたよな? 「お兄ちゃん?‥」 いきなり声をかけられたことで俺の心臓が跳ねた。 「‥な、なんだよ?」 「?‥どうかしたの?」 ‥‥‥こいつにだったら、相談できるかもしれない。
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