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次の放課のことだった。
「おいっ!霧谷♪」
水野 智
15歳 野球部ピッチャー
やんちゃ坊主
智がちょっかいをかけにきた。
「どーしたんだよ?その渇いたワカメみたいな髪の毛~!貞子か?」
ソレは何も聞こえないような顔でなにも書いていない黒板を眺めている。
「おい!シカトかよ!」
智がソレの肩を叩いた瞬間だった。
「いてぇっ!!!」
智が手を離す。
と同時に真っ青な顔で自分の手の平を見た。
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