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「‥智、どうした?」
俺が肩を軽くたたくと、手の平に鈍い痛みが走った。
「いてっ!静電気‥?」
「愁斗‥っ」
智は今にも泣きそうな顔で俺を見つめた。
「‥どうしたんだよ?」
「俺の‥‥手がっ」
智は手の平を開いた。
「火傷‥?」
いや、違う。
この色はおかしい。
青黒い中に
赤い網状の痣。
「‥‥っ」
俺らの視線はソレに集まった。
ズキンッ
「‥いてっ」
今度は俺の手の平が痛んだ。
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