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真夜中の舞踏会
村の外れの古い屋敷
毎夜行われる狂った舞踏会
灯りのない広間では
紅く染まった狂人共が
鋭い刃を振り翳し
暗く濁った紅が飛び散る
裂けるような痛み
千切れるような叫び
けれど幕は閉じはしない
いつまでも踊り続ける
逃れる事など出来はしない
舞台を降りようとも思わない
妖しい月の光の中
終わらない舞踏会は
今夜もまた開かれる…――
end.
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