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そんな殿方の言葉を喜ばない女人がどこにいるとゆうのでしょう……
主上と中宮の語らいをそれとなく耳にした辺りの女房達は、御二人の御想いの深さに感動し、自らの袖に涙を含ませたのでした。
「懐仁様、五十日祝が済めばわたくしは退出致します……」
中宮様は新女御と、その後見の方々にとって、自らが邪魔な存在である事を充分に判っておられてました。
だからこそ……………
主上の為にならない事を良と為さらない中宮様は、静かな微笑みをうかべ退出を決められたのでした。
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