二条里邸
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翌日…定子は二条の亡き父宅へ退出された。帝の初めての和子を身ごもられていた。 夜明け迄清涼殿の帝のもとにおられたせいか気だるげでお疲れに見える。二条に着くか着かぬかの所で既に帝からの文が届けられた。 定子には読まずとも判っていた。 体の具合はどうだ和子は元気か?宮がいなくて寂しい。体を大事にせよ。そして…早く内裏に戻るよう。
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