嫉妬

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今日も又、いつもの様に道長様はお酒を召された。 わたくしと語る事もなく、唯、傍に置き…肩を抱いて… そして、いつもの様に酔いがまわると…わたくしと肌を合わせ何かを忘れようとなさる。 …やがて…道長様に眠りが訪れた。 わたくしの躰を抱いたまま、崩れ落ちる様に眠られる… 「…………どうか……………死ぬ…な……… 定子………………」 道長様、それでもわたくしは聞きたくありませんでした。
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