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ホームで寂しく1人で電車を待っていると、聞き慣れた声が聞こえてきた。
『浅井先生みたいな人がタイプなの?』
そう言いながら俺の後ろからヒョコッと顔を出したのは詩織だった。
『高校生よりはいいかな。』
詩織の方を見ずに、真っ直ぐ前を向いたまま答えた。
『私の方が若いよ♪』
『子供が生意気を言うな。』
『子供じゃないもん!』
詩織は頬を膨らませ子供の様に拗ねた。
『それが子供だって言ってるんだよ。』
『でも身体は大人だよ♪』
そう言って、俺の腕に手を回し肘に胸をくっつけてきた。
迂闊にも、その詩織の行動にドキッとしてしまった。
『ねっ?大人でしょ♪』
ハッと我に返り、腕に絡み付いた詩織の手を外す。
『まだまだだね。』
動揺してるのがバレないように、大人の男を演じる。
はぁ…
つくづく男って言う生き物は、考えと理性が一致しないよなぁ…。
『えぇー!これでも私、Dカップあるんだよー。』
そう言いながら、詩織は他人の目などお構い無しに、自分の胸を軽く鷲掴みした。
エッ?Dカップ??
お嬢さん……
着痩せするタイプなのね。
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