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今日は遅刻しなかったんだ…。
『おっ!中村…珍しいなぁ。遅刻じゃないのか?』
佐々木先生も同じ事を思っていたらしく、詩織に言った。
『先生酷い!私だってやれば出来るんです!』
他の生徒が、2人のやり取りを見て笑いが起きた。
『じゃあ、今日はみんな居るな?…さて、これが何日続くかな?』
『俺2日!』
『あっ、俺も!』
『私は3日!』
そう言いながら手を上げて、予想をしていく。
『みんな酷い!もう遅刻しないもん!!』
頬を膨らませながら顔を赤くし、詩織は怒った。
そんな詩織を見て、不覚にも可愛いと思った。
『分かった分かった。まぁ、遅刻しないように頑張れ。』
出欠席を取り終え、俺達は教室を出た。
佐々木は他のクラスで授業がある為、教室の前で別れ俺は準備室へと向かった。
午前の授業が終わり昼休み…。
やる事があったので、昼食は準備室で食べる事にした。
食べながら仕事をしていると、ドアをノックする音が聞こえてきた。
詩織……?
『誰…?』
『3年1組の佐藤と川村です。』
ドアに行き開けると、2人の女生徒がニコニコしながら立っていた。
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