気持ち

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時計を見た2人は「先生じゃあね♪」と言って、手を振って準備室を出て行った。 あっという間に午後の授業も終わり放課後… 残っている仕事を片付ける為に、独り黙々と準備室で仕事をしていた。 ふと時計を見ると、針は既に夕方の5時を過ぎていた。 俺は帰る支度をしながら思った。 今日は来なかったなぁ… って何寂しがってんだよ! 静かで仕事もはかどっていいじゃん!! うんうんと独りで納得して家へと帰った。 帰りも詩織が現れる事もなく、家に着いた。 そんな日が 1週間…… 2週間…… と続いた。 その期間、詩織は遅刻もせずに学校に来ていた。 勉強の方もしっかりしているみたいで、テストの成績も上々だった。 俺はと言うと…… 準備室のドアがノックされる度に詩織かと思ったり、出勤時や帰宅時はひょっこり後ろから現れるんじゃないかと思いながら、日々を過ごしていた。 出逢って1ヶ月も経っていない… その上、高校生で自分の生徒… なのに、俺の頭の中は詩織の事でいっぱいになっていた。 .
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