気持ち

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ヤバイ… ヤバすぎる… 『別に…中村はどうした?何か用か?』 『用が無いと来ちゃダメ?』 ちょっと拗ねた感じで詩織は言った。 だからヤバイって…!! 『普通は用が無いと来ないだろ。』 『じゃあ、先生に逢いに来た♪それが用事。』 そう言いながらニッコリ笑い、ポフッとソファーに座る。 居座るつもりかよ… 勘弁してくれよ… 人の気も知らないでさぁ… 『ねぇ先生…私が来なくて寂しかった?』 『全然!来なくて静かで仕事がはかどりました。』 寂しかったよ。 来なくて仕事が手につかなかった。 そう言えたらどんなに楽だろうか。 『なーんだ。押してダメだから引いてみたのに。』 まんまとハメられた。 ガキにしてやられたよ。 俺って単純なのか? 『それは残念だったな。いい加減諦めろ。なっ?』 これでいいんだ…。 教師と付き合ったって何の得にもならない。 .
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