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バレない様にコソコソと、周りの目を気にしながら付き合ったって、その内疲れるだろう。
俺より若い奴も、詩織の周りにゴロゴロ居る。
普通の恋愛をした方が…。
『何でそういう事を言うの?先生は私の事が嫌い?邪魔なの?』
『好きも嫌いも中村は俺の可愛い生徒だよ。』
『そんな言葉が聞きたいんじゃない!好きか嫌いか聞いてるんだよ!?』
好きだよ…
毎日、詩織の事を考えるぐらい好きだよ。
大事だからこそ…
詩織とは付き合えない。
この気持ちを言う訳にはいかない。
『あんまり困らせないでくれ。』
『はぐらかさないでちゃんと答えてよ!』
詩織は今にも泣きそうな顔をして俺を見ている。
今すぐにでも好きだと言って抱き締めてやりたい。
でもそれは出来ない。
どうして教師と生徒として出逢ってしまったんだろう。
夢だった教師と言う肩書きも、今では邪魔で仕方無い。
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