393人が本棚に入れています
本棚に追加
昨日は結局、映画のあとご飯を食べて少し遊んでから詩織と別れた。
聞いた話しによると、詩織は20歳で近くの大学に通っているらしい。
まぁ、もう逢う事もないだろうけど…。
でも…
可愛かったなぁ…。
そんな事を思っている内に、赴任先の学校に着き校長室へと向かった。
コンコン…
校長室のドアをノックすると中から「どうぞ。」と言う、年配の男性の声が聞こえてきた。
『失礼します。』
扉を開け中に入ると、そこには机に向かい何やら仕事をしている男性がいた。
『おはようございます。本日より赴任して来ました田崎 拓人です。宜しくお願いします。』
そう言って、俺は深々と頭を下げた。
『私は校長の坂本だ。こちらこそ宜しく頼むよ。早速だが、田崎君には2年4組の副担任をお願いしたいんだが…。』
『分かりました。それで担任の先生は?』
『佐々木先生!ちょっと…。』
校長が職員室に声を掛けると「はい。何ですか?」と言いながら、佐々木先生らしき人がドアを開け入って来た。
『今日、赴任して来た田崎君だ。4組の副担任を頼んだから、色々と教えてやってくれないか。』
それを聞き、佐々木先生は俺を見てニッコリ笑った。
.
最初のコメントを投稿しよう!