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ホームルームも無事に?終わり、佐々木先生と教室を出て職員室へと向かった。
『佐々木先生…し…じゃない。中村はいつもあんなんですか?』
危うく詩織って言いそうになっちゃったよ。
『あぁ…勉強は出来るんだがなぁ。』
佐々木先生は溜め息混じりに言った。
そんなこんなで、時間もアッという間に過ぎ放課後、科学室の準備室で色々と作業をしていた。
余談だけど、俺の担当教科は科学ね♪
コンコン…
ドアをノックする音が聞こえた。
『開いてますよー。』
視線を移さずに作業を続けたまま言った。
『せーんせ♪』
動いていた手がピタリと止まる。
恐る恐るドアの方を見て見ると、そこに立っていたのは詩織だった。
俺は何も言わぬまま詩織をただ見ていた。
『拓人さんって先生だったんだね♪先生が嘘言ったらいけないんだぁ。』
準備室をキョロキョロしながら詩織は言った。
『君こそ…20歳の大学生だって。お互い様だろ?』
『まぁね♪』
フフフと笑いながら、詩織は少しずつ俺に近付いて来た。
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