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「やった!」
まじでうれしい。真治と席が前後。なかなかないチャンス。
「うらやましい~~!」
香織がリアルにうらやましがる。だって真治かっこぃいもん。
高2の初夏。淡い気持ちはどんどん膨らんでった。
その頃あたし、沢野亜由美は遼って彼氏がいたんだけど、……あまり好きとかじゃなかった。なんとなくで付き合ってたんだ。
だから、本当はいけないけど、今思えば、その頃すでに真治の想いは向かっていたのだろう。
話は戻って、もうすぐ修学旅行。憂鬱な期末テストなんかふきとばすくらい、楽しみ。
後ろの黒板にカウントダウンしてみたりして、うかれてた。
そして日々はめくるめく過ぎて、ついに当日。
彼氏、遼の存在は気にもかけず香織とはしゃぎまくってた。
だけど…真治のことは気になってた、かもしれない。
1日目夜。遼が屋上に呼び出す。
「…今日楽しかった?」
つい会話を続けようとしちゃうあたし。
その時、いきなり遼がキスしてきた。
「部屋空いてない?」
これって…そんなことしたくて呼んだの?
部屋普通に友達いるし!
なんか気分微妙なまま1日目が終わる感じ?
…真治に逢いたい。
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