03―ゲーム開始―

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誰一人、言葉を発しなくなった。 そして、瀬川と名乗る男が口を開いたとき、数名はビクついた。 「ちゃんと見れなかっただろうけど、  首輪はこちらから逆電波を送ると  警告音を発して爆発します。」 その言葉を聞いて何人かの生徒は自分の首輪に触れた。 自分たちはこの首輪によって縛られ、 つい昨日まで一緒の教室で授業を受け、 そして笑って過ごしていた級友を殺さなければならないのだ。 逃げ道は・・・・ない。 「これから出席番号順で男子、女子と交互に名前を呼びます。  前のやつが出て2分おきに出発してもらう。」 そう言った男は、兵士に近寄って「俺が渡す」と言った。 「それじゃ、男子1番、池内大樹君。」 大樹は小柄な男で、小心者だ。 名前を呼ばれるとビクッとして走ってデイパックを受け取った。 そして、外へと姿を消した・・・・        「女子3番葛西美咲さん」 美咲は名前を呼ばれると、春季たちの方を見ないで デイパックを受け取り出発した。 なんだか悲しくて仕方がなかった。 「男子4番・・・神田晶君」 晶は立ち上がった。 そして春季の方を見て笑顔を見せた。 「大丈夫だ。俺は待ってる」 と言い、出発して行った・・・・
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