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１２分が経ち、とうとう理央が名前を呼ばれた。
理央は立たないで春季を見た。
「怖い・・・どうしよう・・・行きたくないよぅ・・・・」
春季は焦った。
このままじゃ理央も殺されてしまう…
春季は理央の手を握り言った。
「理央、大丈夫。
私たちは必ず会えるから。
外で待ってると危険だし今は逃げて。
でも、必ず会えるよ」
理央は激しく首を振った。
「エリアが１００個あるって・・・・
そんな島の中で会えるの？
無理だよ…」
「会える。
信じよう。絶対会えるから」
春季が力強く理央の手を握った。
そしたら理央も握り返してきた。
理解してくれたのだ。
理央は前へ進んだ。
最後にもう一度、春季と玲央奈の顔を見て出発していった。
理央が出発した後、橘潤(男子７番)が出発した。
次は春季の番だ。
春季は玲央奈をチラリと見た。
凛がいなくなってしまたので、
春季ら仲良し５人の中で最後に出発するのは玲央奈だ。
凛以外の４人は名簿も近く、会える確立は高い。
けれど外で待つのはすごく怖い・・・・
２分や４分ならともかく１０分なのだ。
田中洋平(男子８番)をやりすごし、
田井彩花(女子８番)、そして谷村真二(男子９番)をやりすごさないと。
玲央奈に会うのは少し難しいのだ。
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