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「こいつ、浅田はお前を殺そうとしてたぞ」
「え?」
春季はあたふたとした。
「お前にこれを向けてた。」
晶の手には、空のボウガンがあった。
「うそ…もう大丈夫だって思ってた…」
春季は空を見下ろした。
どうして・・・・どうして殺そうとするのだろうか…
「とにかく、浅田は気がついたらまた誰かを襲うな。俺が片付ける」
そう言うと晶はボウガンを構えた。
そして気を失っている空の左胸めがけて2本の矢を撃った。
「ちょ…ちょっと…」
「瀬川、仕方ないんだよ」
春季には信じられないことだった。
空が春季を殺そうとしたこと、晶が空を殺したこと…
でも、このまま空が生きていたら?
自分以外の誰かが襲われて死ぬとしたら…?
そうか・・・・これでよかったんだ・・・・
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