03―ゲーム開始―

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「こいつ、浅田はお前を殺そうとしてたぞ」 「え?」 春季はあたふたとした。 「お前にこれを向けてた。」 晶の手には、空のボウガンがあった。 「うそ…もう大丈夫だって思ってた…」 春季は空を見下ろした。 どうして・・・・どうして殺そうとするのだろうか… 「とにかく、浅田は気がついたらまた誰かを襲うな。俺が片付ける」 そう言うと晶はボウガンを構えた。 そして気を失っている空の左胸めがけて2本の矢を撃った。 「ちょ…ちょっと…」 「瀬川、仕方ないんだよ」 春季には信じられないことだった。 空が春季を殺そうとしたこと、晶が空を殺したこと… でも、このまま空が生きていたら? 自分以外の誰かが襲われて死ぬとしたら…? そうか・・・・これでよかったんだ・・・・
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