1917人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうだ。神田どうしてここにいるの?」
「俺言っただろ?待ってるって。
待ってたらお前出てきてそしたら走り出すしさ。
追いかけて見つけたら殺される寸前だった。」
晶の一言で思い出した。
「そうだ!河野さん・・・・見た…?」
「あぁ。見たよ…」
「浅田さんが殺したのかな…」
「いや、別のやつだろな。
河野は首を何か紐のような物で絞められてた。
浅田はボウガンが武器だからな。」
「別の人・・・・」
つい昨日まで一緒の教室で暮らしたみんな。
今そのみんなが1人づつ死んでいく…
それも、級友の手によって。
「神田、ありがとう。でも私理央を探す。
会いたいの。きっと理央震えてる・・・だから、いくね」
すると晶はニッコリとして
「俺も一緒に行くよ。その代わり玲次探しも付け加えてくれ。
俺の武器はこれなんだよ」
手に持っていたのはゲームボーイのようなものだ。
「探知機。まぁレーダーだな。
この点滅してるのが人。つまりクラスのやつらだ。
誰かはわからないが使えるぞ」
春季は慌ててデイパックを探った。
さっき見えた武器を出した。
「私は…これみたい」
手にした武器は、銃だった。
初めて持った銃はすごく重かった。
「説明書・・・ありがとう。
ブローニングか。なかなかいいな」
「そっか。
それ、神田が持ってて。私はボウガンもつ。」
晶は頷いてそのままボウガンだけを春季に渡した。
「神田」
「ん。なんだよ」
「ありがとう・・・・」
晶は笑い、そして歩き出した。
春季は晶を見失わないように、その背中を見つめて足を踏み出した。
女子5番 河野 友香
女子1番 浅田 空 ・・・・・・死亡
【残り41人】
最初のコメントを投稿しよう!