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気分がよくなる天気だ。
そんな空を見ていた瀬川春季(宇治T中学二年四組女子七番)は
空白がうまらなくて困っているテスト用紙に目を戻した。
何度見つめても答えは出てこない…
春季は諦めたのか、また空に目を向けボーっとした。
テスト用紙は集められ、これで二年のテストは全て終了だ。
春季の席へ親友の酒井理央(女子六番)が来た。
「や~~っと終わったー...」
「うーん...今回めっちゃムズくなかった?」
「まぁ、終わったんやし、忘れよー
もう思い出したくもない...」
「だってさ、ここ.....」
「終わりー!テストの話はするなー!」
そんな2人のところに、
葛西美咲(女子三番)、津川玲央奈(女子九番)、山田凛(女子二十一番)が来た。
「ねぇ、テストも終わったし遊びに行こうよ」
「行こう!春季も来るよねー?」
「もちろーん」
「じゃあ、今日ね....」
春季は小さいころに10歳も年が離れた兄を突然失った。
兄は優しく、春季は大好きだった。
両親は兄がいなくなった理由を教えてはくれなかったが、
小学校のときに習った授業で
兄の死因がわかってしまった...
兄の死因がわかってから、
落ち込むことが多くなったのだが、
今はこんなに楽しい友人に囲まれて春季は毎日笑っていた。
ずっと...ずっと、笑っていたいと思った...
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