02―恐怖の幕開け―

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この間のテストから 2ヶ月という月日が経った。 瀬川春季(三年四組女子7番)たちは 3年に進級し、 今は修学旅行に わくわくした生徒たちがにぎわうバスの中。 春季の隣には酒井理央(女子6番)が座り、 その前の列には 葛西美咲(女子3番)ら3人が座っている。 美咲や理央が楽しげに話しているのを見ていた春季だが、 その前の列から見えている頭を見つめた。 中野玲次(男子12番)と話しているあの人を… あの人・・・ 神田晶(男子4番)は 春季の心の支えでもあった。 春季の兄と同じクラスに晶の兄がいて、 その2人は仲が良かった。 それで晶の兄はよく 春季の家に遊びに来たりもしていた。 そいういうこともあり、 晶とも仲良くなったのだ。 しかし、その兄たちはもう この世にはいない… 2人の兄は中学3年生という歳で 死んでしまったのだ。 プログラムに選ばれてしまって・・・・
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