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-12XX年某国。
二人の男が立っている。
片方の男は炎のごとき真紅の髪にまるで鮮血のようなブラッティレッドの瞳。
両手には同じ形をした日本刀が二振り。
そして胸に薔薇が十字架に絡み付いたエンブレムがついた黒いコートを着込んでいる。
もう片方の男は深き海を思わせる蒼き髪にまるで澄み渡る空のようなスカイブルーの瞳。
両腕に手甲 。そして身の丈より1.5倍ほど長い刀を握っている。
-この男もまた先程の男と同じ黒いコートを着ている。
二人の男は四つの鎖に繋がれた大きな゙怪物"と対峙していた。
-゙終末の獣"
それが二人の目の前にいる怪物である。
-死ぬなよ
紅髪の男が言った。
-そっちこそ
蒼髪の男がそう返すと二人は小さく微笑んだ。
紅髪の男の周りを紅蓮の炎が包む。
蒼髪の男からは目に見えるほどの冷気が。
グォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
゙獣゙が雄叫びを上げると同時に二人ば獣"に向かって走り出した。
-全てを終わらせるために。
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