美しい悪意の造り方

17/22
前へ
/22ページ
次へ
はっとKは我に帰った。 部屋の中央で佇むK。 「今のは…?夢か?幻か?でも何故だ。必ずそうではない実感がある。」 Kは顔から身体から脂汗がじっとでてる。 なのに体はひどく冷たい。 二人はどうなった? 彼は?彼女は? Kは今までの事を思い出そうと頭を抱え込む。 答えは出ない。 何故、二人は自分を相手の愛人だと思い込んだ。 何故、自分は意識が無くなった。 何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故… 何故、二人から究極の美が生まれない?
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加