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この物語で、圭一は沙都子の叔父殺しを決心し、実行します。
その課程においては私利私欲も異常性もありません。
彼等を知る人物ならば、義憤に囚われた彼を理解出来る方もいるでしょう。
しかし、もし圭一が逮捕され、ワイドショーに晒されたら、どのような脚色を受けるでしょうか?
友達の少ない少年が、発作的に犯行を?
金属バットで執拗に?
キレる若者のゲーム脳?
たとえ、どのような凶悪な犯行であっても、そこえ至る課程を理解する努力を怠ってはなりません。
生まれながらの悪人などいません。つまり貴方が彼の境遇だったなら、今日糾弾されていたのは貴方であってもおかしくはないのです。
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