野球部のない高校

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午前の授業が終わり、昼休みとなった。陸は前の授業で使用した教科書等を片付けていた。 晴紀「陸ー!!昼飯食べようぜー!!」 晴紀が陽気な声で陸に向かって話しかけた。 陸「オレはお前が羨ましいよ…」 晴紀「どうしてだ?」 陸「ショックなことがあっても食欲はあるとはな……」 晴紀「いや、『腹が減っては戦はできない』…と言うぜ。」 陸「まぁ、一理あるかもしれないな…」 晴紀「ところでお前は昼飯は弁当か?」 陸「多分、弁当だ。」 そう言うと陸は立ち上がった。 陸「ところでお前はどうなんだ?」 晴紀「オレは食堂で学食さ」 陸「そうか。オレは用があるから先に行ってろ。じゃあな。」 そう言って陸は教室を出ていった。 晴紀「あっ!?陸、待ってくれよ!!」 陸「ついてこなくてもいいだろ!!食堂行って待ってろ!!」 晴紀「別に良いだろ!!」 陸「まったく……勝手にしろよ。」 晴紀「じゃあ、お供しますぜ」 そして二人は廊下を歩いていった。 晴紀「で、どこの教室なんだ?」 陸「いや、わからん。」 晴紀「わからん!?無計画さに呆れてものがいえないぜ…」 陸「お前に言われたくない。」 陸と晴紀が揉めているところに誰かがやって来た。その人物は栗色の髪をなびかせながらこちらに近づいてくる。そしてその人物は陸が良く知る人物なのであった。 ?「陸、ここにいたの?」 陸「ね、姉さん!!」 晴紀「ちわっす、お姉さん!!」 やって来た人物は天海 乙姫(あまみ おとひめ)。陸の姉である。
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