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?「ち、遅刻だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
しょっぱなから遅刻しているこの少年は天海 陸(あまみ りく)。今年から山梨県八幡市にある私立八幡高校に入学し昨日が入学式を終え今日から授業が始まるのだがさっそく遅刻とは……
陸「なんてこった!!オレとしたことが四度寝するなんて!!朝、3時に起き、そして5時25分、6時33分、最終的には8時6分だなんて!!」
陸は腕につけている腕時計を見た。現在時刻は8時24分。あと6分で学校に入らなければ遅刻となってしまう。
陸「入学早々遅刻は絶対に避けたい!!」
家から学校まで走って10分ぐらいの距離。家を出たのが8時19分頃。間に合う可能性は低い。
陸「だが、間に合わせる!!」
陸は学校へと全力疾走していった。
陸「ハァ、ハァ…あと2分…」
学校までの距離はあと300m
陸「ハァ、ハァ、ハァ……あと1分……」
学校までの距離はあと100m
陸「と、届けぇぇぇぇぇぇ!!」
そして陸は校門をくぐった。そして自分の腕時計を確認した。
陸「8時30分…ギリギリセーフかぁ……」
陸は安堵した。しかし次の瞬間、陸の首筋に竹刀がつきつけられた。
天海「ほぇ?」
まだ状況が把握出来ていない陸。ゆっくり顔を動かすと竹刀を持っている人物の顔が見えた。その顔は陸の見覚えのある顔であった。
陸「え、えーっと…川島だっけ?同じクラスの?」
そこに立っている人物は川島 魁(かわしま かい)。陸と同じクラスである。
陸「この竹刀…退けてくれない?」
そう言うと魁は口を開いた。
魁「天海 陸。1分の遅刻だな。」
陸「えっ?いや、8時30分ギリギリセーフだったはずだぞ。」
魁「今、何時だ?」
陸「えっ?えーっと…8時31分だけど…」
魁「現在時刻は8時32分。つまりお前の時計は1分遅れているようだな。」
陸「ってことは……」
魁「遅刻だな。教室に行く前に職員室に行くようにな。」
そう言うと魁は校舎に向かっていった。
陸「……………………………早く職員室に行ってこよう。」
その後、陸は職員室に向かい怒られたあと教室に戻ったのである。
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