野球部のない高校

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陸「はぁ…最悪な一日の始まり方だよ…」 陸はHRが終わった後、自分の席でだらけていた。 陸「朝からあんなんじゃあ憂鬱だ…」 そんな陸の前に誰かがやってきた。 ?「おっす、陸。授業初日から遅刻とはなかなかなもんだな」 陸「晴紀か……何か用か?」 彼の名は瀬川 晴紀(せがわ はるき)。陸の幼稚園時代の頃からのつき合いで幼なじみである。 晴紀「まぁ、あれだ。お前部活何にする?」 陸「野球にしようと思っているが…昔からやっていることだし…」 陸は小、中と野球をやっていた。ポジションはずっとピッチャーをやっていた。 晴紀「おっ、同じだな。オレも野球だ。」 そして晴紀も小、中と陸と共に野球をやっていたのであった。ポジションはセカンドをやっていた。 陸「ということは、オレとお前が野球を始めたのは小3の頃だったから…お前とかれこれ7年も一緒に野球をやることになるのか…」 晴紀「まぁ、そういうことになるな。まさに、腐れ縁ってやつだな。」 陸「それはこっちの台詞だ。」 二人が話しているとそこに魁ががやって来たのだ。そして手には今朝同様に何故か竹刀が握られていた。 魁「天海、そして瀬川。何の話をしているんだ?」 陸「うっ、川島…」 今朝の一件で少し魁が苦手になった陸である。 晴紀「あぁ、部活何入ろうか話してたわけ。」 魁「ほう…で、どこの部活なんだ?」 晴紀「野球だよ、野球。」 魁「野球…何を言っているんだ、お前達。」 晴紀「えっ?」 魁「この学校には野球部など無い。数年前に廃部となったんだぞ。」 晴紀「は?」 陸「ほぇ?」 二人はしばらく沈黙しやがて口を開いた。 陸・晴紀「何だってえぇぇぇぇぇぇぇぇ!????」 教室に二人の叫び声が響き渡った。
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