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弥生の放つ力を防いでいるのは、青空から放出されている炎の玉だった。
石原が青空の力を見たのは、これが初めてだった
「アッちゃん……」
「彩っち、早く」
青空は弥生と対峙したまま、そう言いのけた。
「う、うん……」
我にかえった石原は、すばやく脇にある階段を駆け上がった。
もう青空を逃がす事はできない、自分は足手まといになるだけだと思うと
ほんの少し寂しいようなそれでいて嬉しいような不思議な感情が沸き上がってきた
「アッちゃん‼ 負けるなよ👍」
石原は思わずそう叫んでいた
「わかってるべさー!!」
と、下の方からいつもの明るい青空の声が聞こえて来た時
石原は思わず笑みをこぼした
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