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布団から顔を出すと、窓辺で揺れているはずの花が、 「…あ、」 枯れていた 愛しい人からもらった花、たくさんの色を持った花。 その色を出す事もなく、枯れてしまったんだ やるせない気持ちの中で、耳障りな雨の音が聞こえている ザアザアと、俺の耳を打つ 「今、何時」 時計を探したけど、… ああ、まじかよ、止まってやがる 動かない時計を最後に、現実から旅立った。 花の咲く、夢の中へ  
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