手紙

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『ふぁ~…』 この欠伸をした人物…この人物こそが主人公の結架棗(ユイガナツメ)。 現在中学3年生である。 時期は2月の下旬…もうすぐ卒業するのだ。 高校は…決まっていない。 何故か? それは受験した高校から未だに連絡がこないのだ。 それも棗だけ。 回りの友達はもう合格通知が届いていた。 『はぁ…学校…行くか…』 棗は支度をして学校へと向かう。 『ふぅ…ここが結架棗の家か…さて、手紙はっと…』 棗が家を出て数十分後……20代後半くらいのかなり若い男が棗の家の前に立って何やらポケットに手を入れて手紙を探す。 『あれ? おかしいな…入れたはずなんだけど…んん…あっあったあった』 手紙を見つけ棗の家のポストに入れる。 『じゃ…帰りますか♪ ん~【黒羽学園】(クロハガクエン)へ♪』 パチンッ! 指を鳴すと男はその場から消える。
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