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サマエル『そうですか。貴方の意志ならそれでいいです』 サタン『では…改めて我らは貴公に力を与える…』 棗『うん』 力強く頷く。 サマエル『貴方に力を与えるのですが…代償が必要なのです』 棗『代償…?』 サタン『要は等価交換という奴だ。力を求めるならそれ相応の代償が必要…。それほど強大な力なのだ…』 棗『その代償は?』 サマエル『代償は………………………貴方の感情です…』 サタン『喜怒哀楽…貴公には…怒りを代償にして貰う』 棗『ちょっと待って…サタン…君が司るのは憤怒だよね? なのに怒りを代償にして大丈夫なの?』 サタン『問題ない…日常的に怒りという感情が無くなるだけだ…しかし貴公の怒りは行き場が無くなる…それを我が糧とし力に変換させるのだ…ただし我の力を使えば、その時に今までなかった怒りという感情が与えられるがな…』 サマエル『私の場合は勇気に変わるだけですけどね』 棗『つまり…憤怒か勇気を発動した時にだけ怒りが戻ってくるんだね?』 サタン『そうだ』 棗『…わかった。僕の怒りを代償にするよ』
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