幼き自分

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幼き頃、記憶があるのは幼稚園ぐらいの時だったと思う。最初はどこにでもいる普通の家庭だと思っていた。だか物分かりのついたころ、父は母の実家の仕事場につき、働いていた。力仕事もありよくついて行っては手伝うつもりで邪魔になっていたと今は思う。遊びに行くにもワガママをいいながらいろいろなところへ行った。普通の家庭だと思っていた、でもある日に変わった事に気づいた。父は仕事場の金をフトコロに入れ、会社は危機的になり借金も増えてきた。しまいには仕事をさぼり家に帰り酒を飲んでお客さんのところに行きもした、そのころは俺も父を信用していたために悪い方向で手伝いもした。今思えばそこで止められる力があれば今は変わっていたかもしれない。小学校に入り、勉強に力を無理やり親に入れられ、外であまり遊ばなくなり、友達があまりいなかった。寂しかった。そんな時1つ年上の近所の先輩が遊びに誘ってくれた。ものすごく嬉しかった。夜になっても遅くまで遊んでよく親に怒られたが全然苦にならなかった。中学に入り、その先輩と一緒に野球部に入った。最初はサボっていたが今思うともっと一緒にやりたかったと思った、だが部活が終わった頃に家庭内は荒れていた。
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