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『それって俺達は当然見る権利ありますよね?』
問掛けに井上は少し考えて口を開いた。
『あるんじゃない?ルールに書いてあるんでしょ?』
『ですよね』
よし。薫子が戻ったら聞いてみるか……なんて考えてたら上條と目が合った。
『あの』
『え?はい』
『なにコソコソ話ししてるんですか?何か解ったんですか?』
『あぁいや……薫子に来たメールですよ。上條さん見ました?』
『メール?手紙じゃなくて?見てませんよ』
『やっぱり。薫子戻ったら俺聞いてみますね』
バタンッと扉が勢いよく閉まる音が聞こえた。どうやら、薫子が戻ってくるようだ。
ん~なんか緊張するな……。誰か代わってくんないかな?
雑念を抱いたままの所へ薫子は戻ってきた。
よし。さり気ない会話から入ろう。自然に。
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