7人が本棚に入れています
本棚に追加
「やあ、ネムリネズミのネムリンに小さな帽子屋君。今日と云う素晴らしい日にお茶会とは実に洒落ているではないか。ご一緒しても?」
「ダメ!って云うか誰がチビだコラ!!」
「ん~、実に良い香りだ。おっと、スコーンを一つ頂くよ。あぁ、其処のストロベリージャムを取ってくれないか。あぁ、此れは美味しいお茶だ。」
ズズズ、と音を立てながらお茶を飲み、食べかすをボロボロ落としながらお菓子を食べ始めた。
帽子屋はテーブルをバンッと叩くと勢いよく立ち上がった。
「オイ、誰が食べて良いって…ああっ、食べかすを落とすな!!もう少し綺麗に」
「おや、お茶の途中に席を立つのはマナーがなってないじゃないか。君はまだまだ子供だね。ハハハハハハ。」
大笑いするウカレウサギに帽子屋はカッとなって手元にあったケーキを投げ付けた。
するとウカレウサギは大きく口を開けてケーキを食べ、皿まで食べてしまった。
「なんと、此のケーキは歯応えがあるのか。実に素晴らしい!新種のケーキかね?味もなかなか素晴らしいじゃないか。おっといけない、日が沈んでしまう。私は此れで失礼しよう。」
最初のコメントを投稿しよう!