吸血鬼御乱心の巻

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う~ん、眠い…。 ほどよい暖かさが眠気を誘うね…。 ドタドタドタッ……バンッ 「スマー‼」 「ハイッ⁉ア、アッシュ君?どうしたの?まだ出てって五分も経ってないけど…忘れ物?」 「違うっス‼……ユーリが……ユーリが……」 ユーリ?あ、よく見たらアッシュ君、ユーリ背中に背負ってるや。 ………あれぇ? 「アッシュ君、なんかユーリ、グッタリしてない?」 「そ、そうなんスよ❗ユーリ……ユーリ……城のバルコニーの下に倒れてたっスよ‼」 「ハィィ⁉倒れてた⁉寝てたじゃなくて⁉」 「た、倒れてたっスよ❗ゆ、揺すってみてもうんともすんとも言わないし……どうすれば…」 うわぁ、かなりテンパってるよ(汗) 「と、取り敢えず、ユーリの自室に連れてってちゃんと寝せてあげなよ」 「…❗そうっスね❗行ってくるっス❗」 バタバタバタ… おーい、病人担ぎながら走っちゃ駄目だよー 危ないよー それにしてもユーリの様子…顔色悪かったし(いや、普段から良いと言える顔色してないけど)それに羽が…鮮やかな朱じゃなくて、赤黒く変色してたし……まさか本当に病気⁉ ………少し調べてみようか。
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