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駅前で待っている麻美。
そこへ遅れてくる靖史。
「ごめん。待った?」
麻美は笑顔で答えた。
「いいえ。私は今着たばっかりです。」
靖史は少し安心した。
何故なら本当に来てるか心配だったからだ。
靖史は切り出した。
「あそこのお店行くかい?」
麻美は答えた。
「田中さんに任せます。」
店へ到着した。
お店は中華の高級店だ。
靖史は奮発してお金をかなりおろしてきた。
席に座り麻美は言った。
「素敵なお店ですね?」
靖史はここぞとばかりに一言言った。
「伊藤さんの方が素敵ですよ。」
麻美はかなり照れている。
そして料理を注文し次々と料理が運ばれてくる。
食事中二人共緊張して何を話せばいいかわからなくなっている。
そんな中靖史が切り出した。
「これおいしいですね?」
何故か食べたのが酢豚のパインだった。
麻美は言った。
「私、酢豚にパインだめなんですよね。」
その一言で靖史はパニックになった。
「じゃ…じゃ…これはどうですか?伊藤さん。」
と食べたのが赤唐辛子だった。
麻美は恥ずかしそうに言った。
「田中さん…私の事伊藤さんじゃなく麻美って呼んでくれません?」
靖史は顔が真っ赤になった。
何故なら赤唐辛子がかなりきいているからだ。
「みっ…水!」
麻美は焦りながら水を渡した。
しかしよく見ると老酒だった。
靖史は老酒を一気に飲み干した。
靖史は飲み干してから気が付いた。
「これお酒でしょ?」
麻美は大爆笑してる。
「本当だぁ。」
靖史の体を張った天然さで重い空気から解放された。
靖史は麻美のさっきの言葉が気になっている。
「あのさ…さっき何か言わなかった?」
麻美は照れながら答えた。
「田中さん…よかったら私のこと『麻美』って呼んでください。」
靖史は驚き興奮した。
そして思いっきり勇気を出して言った。
「じゃあ…麻美…。」
麻美は顔を赤くして返事をした。
「はぃ…。」
またまた緊張する重い空気が…。
ここで靖史が踏み出した。
「じゃ…麻美も俺のこと『靖史』って呼んでくれないかな?」
かなり大きく踏み出した靖史。
麻美は照れながら言った。
「でも…年上だし…じゃサン付けで…靖史サン。」
靖史はかなり興奮した。
そして楽しい時間もあっと言う間に過ぎた…。
会計を済ませ店を出る二人。
今回はもちろん靖史が支払う。
そして…
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