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「ちょっと、穂波~!どこに行ってたの!?」
教室に入るなり、親友の倉知 一葉(クラチ カズハ)が聞いてきた。
「音楽…室だけど?」
「爆睡してたもんね~」
意地悪っぽく微笑む一葉。
「高倉くんと一緒じゃなかったの?」
「一緒だった…ケド。何?」
一葉はあたしの耳元で言った。
「高倉くん、穂波が起きるまで待ってるって言ったんだよ?」
─え?高倉が…?
「高倉くん、優しいんだねッ!」
なんか…少し嬉しかった。
けど、高倉は苦手だ。
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