377人が本棚に入れています
本棚に追加
「…………留年…?」
「おう」
留年って、勉強とかホントに出来ない人がなるんじゃないの?
「高倉が…?」
高倉はうなずいた。
「俺、18歳だから留年してなかったら、高3な訳」
「ずっとこの高校にいるの?」
あたしは不思議で高倉に質問した。
「俺、この高校をぜってェ卒業したいからさ。
死んだ父さんの母校だから」
「ふ~ん。なんであたしにこんな話すんの?」
あたしは屋上のフェンスにもたれかかった。
「お前…口、固そうだし」
高倉は煙草を落として踏みつぶした。
微かに煙が立つ…。
高倉はあたしに近付いた。
顔が近付いてくる。
眼が逸らせない。
あたしは高倉と…
キスをした。
最初のコメントを投稿しよう!