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ーギィィン!ー
ガキィィィン!!
刀と刀が交じあう刹那。
怒りと憎しみが二人の大人達を押し潰した。
恵理「うぁぁぁぁあっ!!」
結城「はぁぁぁぁあっ!!」
とても女の子の声とは思えない叫び声が教室に広がる。
ルークとナイトはなんとか力で押し返そうとするが、ビクともしない。
さすがにヤバいと思ったのか次第に大人達の表情は汗を流し危機を感じた。
ナイト「クッ…ちょうしに…のってんじゃ…ねぇ!!」
ナイトは力を刀の持ち手注ぎ込み、刀を上に振り上げた。
同時に、ルークもなんとか回避し後ろへ下がった。
だが、結城は止まらず前へと走り出した。
結城「まだまだっ!!」
恵理「ゆ、結城!?ダメっ!一人で突っ込んだら!」
だが、結城の足は止まらない。
それどころか恵理の声すら聞こえていなかった。
恵理は何故攻めずに止まったのか
それは、体力にすでに限界がきていたからだ
もともと結城には体力があり、練習では足も止まらず一人で前へでるくせがあったのだ。
恵理「だめーっ!結城!結城!」
恵理は結城の名前を連呼するが、それでも止まらなかった
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