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風が吹いた。
長ったらしい髪が目に入り、視界が霞む。普段剣道は髪の毛が目に入らない為に防具を被る。
今はそんなものはない
時間はゲーム開始から着々と止まることなく進んでいる。
天に近い場所。
北館屋上。
里奈「避けてばっかりだね!!穂乃香ちゃん!!」
イラつく。
馴れ馴れしく、人の名前を呼ぶ里奈に対して穂乃香は罪悪感を覚える。
里奈「穂乃香ちゃん!!」
ヒュッと、風を斬り穂乃香の顔横に刀が近づいた。
穂乃香「うるさい!!馴れ馴れしく私の名前を呼ばないでよ!!」
頭を下に下げ、避けた。
つかみかかる感じで穂乃香が前へ走りジャンプして刀を振り上げた。
里奈「ふふふ…」
里奈が上を見た
完全に穂乃香の行動を読んでいる目だ。しかし、里奈は何故か完全には避けきらず後ろにゆっくりと下がった
えっ!?回避が遅い?
刀は見事に里奈の体を傷つけた
傷つけられた体から血が流れた
里奈「全然動じなくなったね?穂乃香ちゃん…
もう馴れたのかな?」
流れ落ちる血は、もちろん黒い血だ
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