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甲賀「薬…だと?」
甲賀が固まってしまった。
今北館屋上で戦っている七原 里奈がたかが中学の女の子に薬まで使って戦っている
柳沢「人は、憎しみで強くなるって…知ってるか?」
いきなり、柳沢が目を少し大きくあけ喋り出した。
甲賀「っ…何が言いたい!!」
憎しみで強くなる。
この言葉はここにいる誰もがよく理解している
黒崎 甲賀もまた憎しみを抱き一人で生きてきた人間
その言葉わかる
柳沢「教えてやるよ、黒崎。
今回連れてきた執行人の中にいる七原 里奈は執行人に入る前…毎日のようにイジメを受けてきている。つまり彼女は憎しみと復讐心を持つ黒い心を持った人間なんだよ」
すると、刀を持っていない左手で黒いパーカーの内ポケットから小さな液体の入った注射袋を取り出した。
柳沢「これが、X-code…興奮剤だ」
"X-code"はどうやら里奈の分を合わせて合計2つ持ってきていたようだ。
しかし、柳沢にはこれを使う様子はなくただ手のひらに乗せ甲賀にみせた
甲賀「それと七原にどう関係しているんだ?」
柳沢「教えてやる…七原の憎しみはまだ消えていない。
過去はそう簡単には消えないからな
憎しみは憎しみのまま残り、時がくれば同じ痛みを食らうと人は怒る…今の七原 里奈のようにな
その状態でこの興奮剤を使ったらどうなる?」
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