侵略

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…鬼助はずっと一人だった。 ダンボールに捨てられ、親の顔は見たこともない。彼はずっと独りぼっちだった。 そんな鬼助に手を差し伸べたのは…そう 人間だった 鬼助は人の世で育ち、人の心を持っていた。鬼助は、鬼と人の争いを止めたいとずっと思っていた。 それが自分を育ててくれた人間への恩返しだった。 そう、鬼助はそのために皆を集め説得しようとしたのだ。 鬼助は薄れゆく意識の中、戦いの終焉を望んだ… 《みんなが笑って   暮らせる世の中に    ならないかなぁ      きっと      楽しいだろうな》
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