白の死神

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部屋に戻り朝食を食べる。 「リリ様。お味はいかがですか?」 「おいしい」 ツバキはまた嬉しそうに笑う。 私はツバキの笑った顔しか見たことのない気がする。 そんなツバキの笑顔が私は好き・・・なんだと思う。 なんだか安心するから。 私はツバキに紙を渡した。 今月死亡予定者リスト。 そこには人の名前が書いてあり、何人かは横に印がついていた。 ツバキはリストを見た。 「えーっと、今日は五人ですね?」 私は頷いた。 「では王様に報告してまいります」 ツバキは部屋を出ていった。 部屋に一人になった私。 何もすることがないのでとりあえずベッドに横になった。 ぼーっとしているといつの間にか眠ってしまった。
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