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私はこの世界の死神の中でナンバーワンだったりする。
小さなころから立派な死神になれるよう訓練されてきた。
ナンバーワンの理由はそれだけではない。
私には感情がない。
いや、あるのかもしれないけどわからない。
だから人に同情することなく魂を運ぶことができる。
そんな私を人は
『残酷』
と言う。
残酷?
私はただ仕事をしているだけ。
何が『残酷』かなんてわからない。
「・・・リリ様」
ツバキが私を呼ぶ声が聞こえ、私は目を開けた。
そこには心配そうなツバキの顔。
「どうかなさいましたか?」
ツバキは聞いた。
「?」
質問の意味がわからない。
「悲しそうなお顔だったので・・・」
「悲しそう・・・?」
私そんな顔していたのかな?
ツバキは私の微妙な表情の変化がわかるらしく、たまにこういうことを言う。
まだ心配そうなツバキ。
「大丈夫」
そう言うと、ツバキは安心したように微笑んだ。
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