868人が本棚に入れています
本棚に追加
「何?」
高杉が反応を示した。
酔っ払い三人が武士だと?
自分も同じ武士とは、虫酸が走る。
刀に手をかけた高杉を、心は制した。
そして、高杉に微笑みかけた。
「私の実力、御覧ください」
心は高杉が自分は力不足なのでは、と疑っていたのを分かっていたのだ。
やはり幼いことで、そう見られることが多いのだろう。
心は両手を広げて高杉の前に立った。
その様子を見て、武士三人は吹き出した。
「ちびっこが侍庇おうってか!?面白いじゃねぇか!じゃあ…」
武士三人は意地の悪い笑みを浮かべると、刀を抜いた。
「その侍の前でちびっこを血祭りにあげてやる!!」
最初のコメントを投稿しよう!